あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

私達中途失聴・難聴者は、音声情報で成り立つ社会の中で、コミュニケーション不足に悩み、疎外感や孤立感、無能感を抱えています。昨年は自然災害が多く、被災地では情報が届かず、逃げ遅れたり、不利益を被ったりした中途失聴・難聴者がいました。そのようなことがないよう、行政はじめ一般の方々に私達の障がいの特性や文字情報の重要さを理解していただき、支援の輪を広げていかなければなりません。大阪万博の開催が決まり、一層バリアフリーが進められることを期待したいところです。日本各地や海外からのお客様をお迎えする「お・も・て・な・し」や配慮は大切です。まずは当地大阪に住む人々にとって、「いのち輝く」街づくりと環境づくりが推進されるよう、協会として働きかけると共に難聴者運動を地道に続けてまいります。

今後とも、ご指導とご支援のほどよろしくお願いいたします。

特定非営利活動法人大阪府中途失聴・難聴者協会 理事長 橘髙恵子