11月例会は福祉大会で講演予定だった講師をお招きして「防災」をテーマに講演会を開きました。

阪神淡路大震災の被災経験と、防災についての難聴者に必要な備えについて話していただきました。ここは大丈夫、という過信は怖い。どんなときでも相手の立場を思いやる気持ちが大切。これは難聴者だけでなく、万人に共通していえることです。特に難聴者は音声情報が届かない、言い換えれば疎外されていて、状況把握できないことへの不安が大きく、不利益を被るということでした。そして、最後は「人と人とのつながり」が一番大事だと思います。自分自身のことを、周囲の方に知ってもらうこと。必要な支援の形を知ってもらうこと。自ら行動に移すこと。そして、非常時は自分自身を責めないこと。疲れた時は弱音を吐くことも、とても大事だと思います。と結ばれました。

講演の後、参加の会員全員にマイクを回し、質問や感想、自身の防災についての考え、やっていること、やろうと思ったことなどを自由に話していただきました。ともすれば平穏な生活の中で(今はコロナで決して平穏ではないのですが)薄れてしまいがちな、防災の意識を高める良い機会になりました。福祉大会でもっと大勢の方に聞いていただきたかった、ほんとにそれが残念です。

「自助」自分で動く、「共助」人のつながり、「公助」公共機関の援助。改めてしっかり考えたいと思います。